何でも哲学をもってやってみる
哲学的視点をとりいれるには、まずは大人が何でも自分の哲学をもって動いてみると良いでしょう。
「みんながやってるからか」とか、「何となくか」とか、「ラクそうだから」といった理由で物事を決めずに、「『自分は』どう思うか」を常に考えます。
自分はそれが好きなのか、本当は嫌なのか、それともどうでも良いと思っているのか。その行動や選択は、自分が本当に納得するものだろうか。どんな考えだったら、自分は納得できるのか。 そういった自分哲学を追求していくのです。
たとえばディズニーランドは人気ですが、本当は皆が行きたがるから行くだけで、実は自分は興味がないという人もいますよね。そのような場合はそこに費やすお金と時間を、自分が納得いくものに使ってみるといいでしょう。
最初は今日のランチとかファッションといった、小さなことから始めてみます。平日や休日の時間の使い方、家事や育児、仕事や趣味と言ったものでも、「自分哲学」をもてるようになると、いいでしょう。
一つ気を付けたいのは、柔軟性を保つという点です。
価値観や考え方は十人十色ですから、他者の意見には柔軟であること。それでいて自分は自分という哲学が持てると、その姿勢を子どもはきちんと見ています。
常に「自分はどう思うか」と考える癖をつけると、子どもと対話するときにも会話の幅が広がるでしょう。