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フリーランス3児のママ 禅的子育て 

ママになって見るSATC

10年以上ぶりに、SATCシーズン6を見ました。

前回見たのは20代前半。あの頃とは住む場所も、仕事も、一緒にいる人も異なり、3児の母に。それでもSATCを見ながら、ファッション、インテリア、スイーツに憧れる気持ちは変わりません。

ただ、大きく変わったことが一つ。

当時は、4人の恋愛模様のアレコレを見ながらドキドキしたり、勉強になったり。

今注目するのは、男女の関係性の中でも、いかに「女性側が自分を大切にしているか」です。

シーズン6ではシャーロットやミランダ、キャリーは38歳、サマンサは45歳。

ミランダはシングルマザー、のちに子どもの父親と結婚。仕事は続けていて育児との両立に悩み、「どちらも中途半端」と肩を落とす場面も。家族のため、NYを離れ、ブルックリンへ引っ越します。

キャリーは一時仕事を辞め、恋人とパリへ移住という選択も。生きるのが自分だけでなく、パートナー、子どもも一緒になると、自分の好きにばかりは選択できません。

4人それぞれがパートナーを見つける過程を見ながら、それぞれが自分の気持ちに正直なこと、そして自分を大切にしていることを感じさせられました。

同時に、彼女たちのように自分に嘘をつかず、自分を大切にする姿勢は、日本にはまだ足りないかも、と。

「母親は自己犠牲をしてこそ」という価値観は、まだ日本に残ります。そこまであからさまではなくとも、「母親なのに派手な服装」「母親なのに自分の好きなことをして」と後ろ指をさされたり、ママ自身が罪悪感を感じることも多い。

今まで「母親=自己犠牲」に違和感を感じていたのは、「そこに自立が感じられないからだ」と、SATCを見ることで気付かされました。

日本では、母親になると自立した女性として扱われないのは何故だろう?

主婦がいなければ、家庭が回らないからでしょう。家事に育児に従事するものがいなければ、たしかに家庭は回りません。

丁寧な暮らしには憧れる一方で、夫婦だけ&女性が仕事をもっても家庭が回せるよう、家電の開発や保育施設の充実、意識改革がされる現代はステキだと思います。まだまだ足りないですが。

未来に悲観的な話も多いけれど、生き物は「進化」するもの。しなくて良いことはせず、やりたいことができる世の中に変わっていくのではないだろうか。

SATCほどに女性が自分を大切にするには、まだまだ制度も意識も足りないし、それほどガンコな考えなわけですが。

確実に、時代は変わる。

自分からはじめ、その姿を次世代に見せていきたいものです。