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フリーランス3児のママ 禅的子育て 

子どもに聞かれたら、まずは聞き返してみる

子ども哲学って、「哲学」が付くだけで難しそうなイメージだし、わざわざ対話の場を作らなければいけないイメージがあります。

けれど実は「哲学」は多くの人がしていることで、本質を見つけるために思考を掘り下げること。デカルトが云々という難しい話じゃなくて、「哲学する」というのは思考の行為のこと言います。そして子ども哲学は、哲学論でなく、「哲学する」ことを言います。

「考える問い」も日常生活に溢れていて、日常生活の何気ないことを深く考えてみるだけでも十分だと私は思います。

むしろ日常で小さな違和感でも見逃さず、きちんと向き合って考えることの積み重ねが、たとえば「幸福とは?」みたいな哲学論にも繋がりますから。

そこで第一歩として、親子の会話で意識したいのが、子どもに質問されたらまず「〇〇はどう思う?」と聞いてみることです。

子どもは、大人が思う以上に「自分なりの答え」を持っています。3歳後半くらいから、少しずつ聞かれたら聞き返してみることは有効です。小学生になれば半分は聞き返してみても良いでしょう。

たとえば物の名前みたいに、教えないと分からないことは聞き返す必要はありません。一方で友達に嫌な思いをさせちゃったらどうするといったような「考える問い」は、まず聞き返してみましょう。

何らかの答えが出たら、その中でキーワードとなるものを選び、また聞き返します。すると子どもは、さらに自分なりの話をしてくれるでしょう。それから親の話をし、2つの考えを比較することで分かってくるものがあります。

まずは子どもに聞き返す機会を、増やしてみましょう。