子ども哲学

「考える力」で自分らしい人生を生き抜く

「育児、家事、仕事の両立が当たり前」は古い。ママが今すぐ「忙しさ」を捨てるべき3つの理由

現代のママは大忙し。まず、日中ほぼ1人で育児をするだけで忙しい。NHKスペシャルでご存知の方もいるでしょうが、本来人間は集団の中で育児をするようプログラムされているので「大人1人で乳幼児1人」を健全に育てるのは困難。最低でも大人2人必要です。

ところが今は、「ママほぼ1人で育児、家事、仕事をして当たり前」の時代。私も数年間はそれが当たり前と奮闘していましたが、今はこの概念を早く捨てべきだと強く感じています。その理由を3つご紹介しましょう。

 

■1:子どもの「子どもらしさ」を奪う

子どもが子どもらしくいられるのは、子ども時代だけ。子どもらしさの行動の中には、その時期に必要な発達要素が含まれています。何十回とコップのお茶をこぼしながら、やっとこぼさずにお茶が飲めるようになる。ジャージャー水を流して遊びながら、感覚や想像力を高めていく。

「子どもらしさの幅」も年齢によって徐々に減っていきます。乳児期には乳児期の、幼児期には幼児期の、学童期には学童期の子どもらしさを発揮させてやることが必要です。

子どもを子どもらしくいさせてやるには、親側に「心の余裕」が必要不可欠。毎日のようにお茶や味噌汁をこぼしても、手をグチャグチャにしてご飯を食べても、延々と水や砂場で遊び続けても…大らかに見守れるか?

忙しいとつい「あ〜あ、もう!」「何てことするの!」「もう止めなさい!」なんて怒って止めてしまいますよね。子どもは成長の機会を奪われ、萎縮し、意欲も薄れる。

子どもらしさを奪われた子どもは、真の大人にはなれません。

 

■2:「何とかなる」の基準が狂う

日々忙しいママは、「大丈夫。私さえ頑張れば何とかる」と自分に言い聞かせています。ところがこの「何とかなる」の基準があまりにも低いことに、自身を省みて気付きました。

目に見てわかる掃除・洗濯・炊事など日常的なことは何とかなるのですが、問題は精神面。1日中ピリピリイライラしたり、子どもの話に耳を傾けなかったり、ちょっとした変化に気づけなかったり、不必要に怒ったり、時には八つ当たりしたり。

よく考えれば「何とかなってない」。そのことにさえ気付きにくくなるのが問題です。

 

■3:「当てはめ育児」で思考停止に

忙しいと効率を求めるんです。現代社会がそうですよね。育児までも、効率重視になる。ところが子どもは、予想外の動きをするのが当たり前の生き物。

親の思う通りに子どもを動かそうとする「当てはめ育児」は、子どもが自由に考える機会を奪います。同時に、親自身も思考停止状態に。マニュアル通りに当てはめようとすれば楽ですが、これからの時代求められる思考力を育てるのとは程遠い育児になります。

 

■忙しさはほんとうに「心を亡くす」

「忙しさは心を亡くす」これは本当です。忙しいのは偉くもなんともありません。他にも子どもを見てくれる人がいるなら良いのですが、ほぼママ1人で育児している場合、今すぐ忙しさを捨てる勇気を持つべきです。

そうでないと必ず後悔する日がくるでしょう。子ども時代は子どもにとって一生涯の土台であり、二度と取り戻せませんからねぇ…「そんなこと言ったって仕方ないし、皆やってるし」と軽くは見ない方がいいです。

問題は現代の社会構造。しかし現状は簡単には変わらず、社会構造が変化するには10年20年単位の時間が必要です。でもそれまで待てませんよね。

一生でたった一度の子育てをどうしたいのか、世界にたった一人の我が子をどう育てるか。そのために家事、仕事、夫婦の分担の何を変え、何を捨て、何に頼り、何を新しく始めるか、今一度考えることをお勧めします。