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フリーランス3児のママ 禅的子育て 

下の子はお腹の中にいるときから下の子

最近聞いて面白いなぁと思ったのが、「下の子はお腹の中にいるときから下の子」という話。

その方の次男は、下の子を産んだ直後医師に「この子は次男の顔をしている」と言われたとのこと。

■育て方より個性

不思議なことですが、話を聞いていると「長男は繊細で大人しく、次男はヤンチャ」パターンが多いんです。

我が家もそのパターンで「兄弟の育て方の違いでしょ」とよく言われますが、もう、新生児期から違うんですよ。いや、なんならお腹の中から違う

長男は胎動が少なく、次男は足の形が浮き上がるほどの激しい胎動でした。新生児期からすでに、睡眠リズムや足の動きが全然違いましたね。

 

彼らの違いを見ていると、たしかに育て方もあるけど育て方より強いのが個性、が持論です。

それから子育てについて大分肩の荷もおりました。

第一子ヤンチャパターンも聞くものの、「上は大人しくベッタリで下はヤンチャでさっぱり」とプログラミングされている人間が多めかなという雑感です。

 

■お腹の中で聞いている

そんなことを考えていたら聞いたのが、冒頭の話。

そういえば妊娠7ヶ月頃から、お腹の中の赤ちゃんは外の声が聞こえるんですよね。お腹の中にいるときから上の子の声を聞いているんだから、たしかに下の子は妊娠中から下の子なんです。

 

次男を見ていると、「ママより兄LOVEなのでは?」と思うときもしばしば。金魚の糞ごとくつきまとい、ご飯も歯磨きも兄を指示。「ママちがう」とまで言われる始末。

胎教で音楽や読み聞かせを勧められますが、お腹の中で聞いていたきょうだいへの声への思いもひとしおなんでしょう。

生き物って面白いですねぇ。

大丈夫、子育ては「慣れ」次第。慣れればグッと楽になる

子育てをはじめて6年が過ぎました。

もちろんその間の心配や悩みは、簡単にあげるだけでも「新生児期の眠れないお世話ループ、黄昏泣き乳腺炎問題、離乳食、感染症などの病気、イヤイヤ期、トイトレ、卒乳、入園、幼稚園や性質上の悩み、2人目子育て、赤ちゃん返り、中間反抗期、兄弟喧嘩…」と、まぁ〜キリがないほどあります。細々としたものは、もっともっと。

これからもずっと、小中高大就職後も、親は心配したり悩むものなのでしょう。

 

■1つだけわかったこと

これからも悩みは続く。ある意味、子育ては悩みの無限ループかもしれません。

けれども最近、1つだけわかったことがあります。それは「子育ては慣れればグッと楽になるし、必ず慣れる日はくる」ということ。

 

たとえば私は、いま子どもがお茶や味噌汁をこぼしても、「あ!」と反応もしなければ、イラッともしません。一日三回はやりますが。

最初の頃はこぼせば「あ〜‼︎」って反応していたし、最初は注意するものの「何で注意してもなんどもこぼすんだろう?子どもは何十回言っても分からないものなの?」と疑問に思ったり、「理解しないならなんて声掛けするのが正しいの?」と対応や声かけに悩んだり、「タオル持ってきて片付けて着替えさせて新しいお茶持ってこなくちゃ…疲れてるのにまた仕事が増えた」と愚痴っぽくなっていました。

 

これを50回、100回と繰り返してると、さすがに慣れるんですね。

悶々とするのも愚痴っぽくなるのも、ハッキリ言って!飽きる。

「何も考えないでさっさと片付けるのが心身ともに1番ラク」とわかる。

同時に、「子どもは何十回同じことを言っても理解しない生き物である」「少し前よりはこぼす回数が減っている」ことも分かり出すし、2人目以降になれば「まだ○歳じゃこぼして当たり前。○歳くらいで大丈夫になる」と悟ります。

分からなかった声かけや対応も分かり、あとはそれを繰り返すだけ。

 

思えば長男は2歳半まで夜間も3時間置きに起きていましたが、最初の1年はしんどかったものの、後は寝不足なものの慣れました。

子育ては、どんなことでも心身ともに慣れるものなんですね。  

いまの子育てが大変なのって、「自分の命より大切な未知の生き物を、初めて何の知識も経験も助言もなく、たった1人でつきっきりで行う」から。だから特に1人目子育ては大変ですよね。

それでも必ず慣れる日が来るし、慣れればラクになるということがわかっていると、少し気持ちがラクになる。人間は慣れる生き物なので、大丈夫です。

 

■「悩み方」もわかってくる

最近は、「悩み方」もわかってきました。

最初はまぁ、ドーンと落ち込んだり、考え込みますよね。自分を責めたり、罪悪感なんか感じたりして。

でも、自分を責めても現実的には何の解決にもなりません。

現実的に解決するためには、情報収集です。周囲の家族や友達に話を聞いたり、本やネットで調べて情報を収集。同時に体験も必要で、情報の中から「自分と子どもに合ったもの」を取捨選択し、いくつも試し、やがて解決していくものです。時には慣れや時間が解決してくれるものもあります。

まさに入学や3人育児とまた新たな経験が控えていますが、悩みながらも時々一歩自分から離れ、自身の慣れていく経過を見守っていこうとも思います。

1番強いのは、子ども時代にできる限りの質と量の愛情に触れさせておくこと

熱を出して寝込んでいる息子の額に、義父が「大丈夫か」と心配そうに手を当てた。

その光景を見ながら、

あぁ、私も小さな頃は風邪を引いたら、同じように両親や祖父母に心配してもらって、愛情をかんじたものだったなぁ

と思い出した。


ふと気付けば今は32歳で、自分が親となり、祖父母と父は亡くなった。

当時当たり前だと信じ切っていたあの光景は全然当たり前じゃなくて、「超」短期間の期間限定だった。

子どもでいられるのも、祖父母や両親が生きているのも、期間限定なのだ。


今私が体調を崩せば、母が心配してくれる。

そんな今も大切で、また30.40年も経てば、いずれ1人で苦しむことになるかもしれない。

ほんとうに1人になったとき、私は思い出に支えられるのだと思う。


だからこそ子ども時代には、惜しみのない愛情を、子どもには受けさせてあげたい。

親と祖父母の愛情は、また質が違う。

どんな家庭も嫁や婿としては色々あるだろうが、子どもが愛情を受ける機会は増やしたい。

色んな人の、色んな種類の愛情を、たっぷり味あわせてあげたい。


そうして記憶と心と体に、自分が愛されている存在だと染み込むこと。それが一生を生き抜く上で、1番強いと思うのだ。

【考える力アップ実践編(基礎ステップ2)】「手をかけることが愛情」の間違いと代償

さて前回に引き続き、親が自分を甘やかすコツについて。中途半端じゃダメなんですよね。育児は毎日ですから。私も苦労しましたが、真面目な人ほど甘やかしが足りなくて元の木阿弥です。

でも、次のような考え方が自分を甘やかすキッカケとなりました。

 

■誕生日パーティーにカップラーメン

あるサイトで、1970年代頃の子どもの誕生日パーティーのメニューの写真を見たんです。ビックリしました…カップラーメンが並んでいたのですね。

他にも買ってきたものばかりで、ママが手作りしたように見えるものがありません。説明書きには、「この時代は買ってきたものが一番のご褒美」という一文がありました。

なるほど、高度経済成長期らしいですね。手をかけるよりも、お金をかけることが愛情の印。そんな時代もあったのです。

一世代経ち、今では「手をかけることが愛情」の時代。皆さんもそうじゃないですか?必死で毎日何でも手作りって人、多いと思うんですよ。冷凍食品使って罪悪感、とか。

 

手をかけることの代償

私は本来超不器用で家庭的なことが大の苦手なんですが、やはり子どもが生まれてからは「手をかけることが愛情」と不器用なりに頑張ってきました。

次第に目に付き始めたのが、「手をかけることの代償」です。以下は一例です。

・自炊している間、子どもは一人遊び。しかし5分と持たず、「ママ遊ぼ〜」とすぐに料理が中断されイライラ。次第に本当に時間がなくなり、「ママ今忙しいんだから」と怒ってしまう。

・一日に何十回と繰り返される「ママ見て〜」。でも火を使ってる間は危ないし、「これやったら次はあれしてその間にこれしないと」と家事の段取りを考えてると、子どもの話を聞く余裕がない。ムリして聞いても表情は固く、その雰囲気は子どもに伝わっている。

・手をかけるとやることだらけで、夜には疲れ果てる。子どもを可愛く思う余裕もなく、不意に怒ってしまう。

 

■「○○が愛情」は人によって違う

常々思っていることなのですが、価値観なんてすぐに変わります。地域や国によって違うものだし、同じ場所に住んでいても10年20年で180度変わる。一日で変わることもありますよ。その時代の価値観に縛られることはない、と思うんです。

大事なのは、自分なりの価値観を定めること。そうすれば老後になっても、自分の子育てに後悔はしないでしょう。

「何が愛情か?」も、人によって変わります。個人的には「子どもと遊ぶこと、話を聞くことが愛情」。

といっても出来ない時もあるので、目標も兼ねています。こう割り切ってから我が家のメニューは大分シンプルになりましたし(夕食作りまでほぼ朝の間に済ませてしまいます)、時間をお金で買う(お惣菜や食洗機の活用など)大切さも身にしみました。

■女性は感覚も大切に!

 それだけでなく、女性にはオシャレやスイーツ、カフェタイムや音楽を聴くなども重要。独身時代の「新しいネイルで一日ご機嫌」「いつもよりまつ毛が上がって気分が上がる」的なことは侮れませんよ〜〜これは女子ならではですね。

女性だからこそ、女性的な感性の部分も甘やかしていきましょう。

 

【考える力アップ実践編(基礎ステップ1)】まず、親が思いきり自分を甘やかして心の余裕を保つこと

子どもの考える力を上げる、実践的な方法について今回から度々ご紹介していきます。基礎編は乳幼児期より実践可能。早ければ早いほど、始めるには良いでしょう。

■心の余裕なくして、思考力アップなし

まず、考える力を上げるために何よりもベースとなるのは「親の心に余裕があること」。余裕なくして思考力はアップしない、と言い切れます。それは主に以下の理由から。

・子どもの話に耳を傾けられない(考える力アップの基本は会話)

・親がイライラすると子どもは話しかけにくい(会話の機会が減る)

・親が断定的な会話の仕方をしてしまう(忙しいと断定的な物言いになり過程が見えない)

・子ども自身に答えを出してもらうまで待てない(楽だからすぐに怒ったり、「それはダメ!」「こうしなさい」と結論を押し付けてしまう)

実際に子どもとじっくり会話しよう、子どもの話に耳を傾けよう、子どもが自分で答えを出すまで待とう…とすると、かなりの忍耐力がいります。大人は既に答えを知ってますし、時間がかかりますから。

本気で子どもと会話をしようとすると、心の余裕なくてはできないのです。

 

■間違った美談は捨てよう

親が心に余裕を保つためには、自分自身を甘やかすこと。

そこで注目したいのが、「母親は自分のことは一番後回し、何でも我慢できて当たり前」という説。「自分さえガマンすればいい」と日々自分を抑えるママは多いことでしょう。

しかしただの美談であり、全くの間違い。大切なのはこの美談を、心から否定しきれるかどうかです。

 

■無いものは与えられない

母親も、一人の人間です。自分を大切にできない人間は、たとえわが子であれ、配偶者であれ、他人を大切にはできません

「いや、母親ならできるはずだ」そんなことはありません。母親である前に、1人の人間ですから。人間は自分の心が満たされないと、他人に与えることができないんです。無いものを与えることは、誰にもできませんよね?

「まず自分自身が満たされる→我が子や配偶者に余裕を持って接する」が本来の流れ。

大勢で子育てをしていた時代は、これができていたんですね。皆で子どもを見ていたから、ママも神経張り巡らせて子どもを見る必要が無いし、むしろ働き手として日中は働いていたし、子どもに世話を焼いても人手があったし、愚痴や悩みもすぐに相談できた。

現代ではこれが皆無ですから、親が自分を満たすために自分を甘やかす必要があるのです。

ましてや今は、母親がほぼ1人で子育てしている人の多い時代。子どもにとって、毎日接する唯一の大人が母親。それだけ母親の負うものは大きく、真剣に心に余裕を保つことを考えるべきなのです。

■「思いきり」が重要

「子どもが昼寝をしている間にゆっくりカフェでお茶をできた日は、いつもより子どもに優しくなって沢山遊べた」そんな経験はありませんか?

実はこれが理想の状態。これくらいの甘やかしを日常で探したいものです。思いきり自分を甘やかすコツについては、長くなったので次回に書きます。

4歳以上向け/「親が怒る→子どもが怒らせる」の悪循環

子どもが怒らせることをするから、親は怒らざるを得ない。でもそれってほんとうのでしょうか? 親が怒るから、子どもが怒らせることをすることもあるのです。

 

■試しに1週間怒らないでいてみた

6歳ともうすぐ2歳の兄弟のいる筆者。1〜2日に1回は怒っていました。

理由は決まっていて、長男のお菓子やテレビの食べ過ぎ見過ぎと、兄弟ゲンカで弟にケガの危険が及んだ場合。長男は中間反抗期でもあるため、あまりに行き過ぎた言動をするときは叱ることも。また、 私が疲れ果てて不必要に怒る場面もありました。

毎回同じことで怒っていると、パターンが読めて飽きてくるんですよね。2017年も同じように怒りたくないし、本来日々穏やかに生活したい性格だし、今年の目標は「のびのび伸ばす」。

そこで新年のスタートを機に、下記でも書いた通り怒らない約束を長男と結びました。

miyano0928.hatenablog.com

1〜2週間経って気付いたんですが、長男に怒る理由がほとんどなくなったのです

唯一残ったのは、兄弟喧嘩で弟にケガの危険が及ぶ場合。ただこれはきょうだいがいればあることで、ゼロにはならないでしょうう。きょうだいは最初の生存競争の相手ですからね。うちの場合年齢差があり、まだまだケガの心配があるので注意します。

 

■「寂しい、不安」だから反抗する、イタズラする

頭では分かっていたつもりなんですが、実際に長男の変化を見て改めて「子どもは寂しくて不安だから、反抗したりイタズラする」ことが身にしみました。

試しに親が怒るべきようなこと(実際に他の人は怒るような内容)を子どもがしても、代わりに抱きしめてスキンシップを増やしてみました。他にも、次男に待っててもらって長男に絵本を読むなど優先してみたり

するとやはり行き過ぎた言動もみるみる減っていくし、次男への当たりも以前よりは柔らかくなる。怒らないのが目標だったのですが、1月にして気付けば怒る理由がなくなっていました。

 

■伸ばすチャンスでもある

別記事でも書きましたが、テレビやお菓子の過ぎる場合、自律心を刺激するとうまくいきやすくなります。

miyano0928.hatenablog.com

「自分でできた」ことが嬉しい幼児期なので、怒るより自分で止められたときに褒めると、次も自ら止めようとします。

こちらも大方は自分でコントロールするようになりましたね。疲れたときや土日は緩むので、話し合って止めたり、特別OKするときもあります。

 

■3歳以下は別

ただし3歳以下は別です。まだまだケガや病気や命の危険とか、日常生活や世界のことはほぼ分からず、本能のままで生きていますからね。

理解を求めるのもムリです。少しずつ何百回と言って教えることはできますが、脳の発達上、理解を求めるには早過ぎるんです。第一、イヤイヤ期という成長の方が先ですしね。(心が不安定だと愚図りやすいというのはあるので、スキンシップはしっかりしておきましょう)

これが効果的なのは4〜5歳以降。それでも早いうちから知っておくと、悪循環を防ぎやすくなると思います。

「カレンダー」で視覚化し、理性を働かせる

長男がもうすぐ入学。生活習慣改善のために、カレンダーを利用し始めました。

約束をどれだけ守れたか視覚化するために、壁掛けカレンダーに毎日○か×をつけていきます。できたら○、できなかったら×。起床時間も書いています。他にもシールを貼るとか、好きな絵やマークを描くとかもいいですね。本人もやる気が出るようです。

で、これを私自身も実践しています。

自分の卓上カレンダーに、毎日○か×を書くんですね。お題は「怒らないこと」。お題を決めたのも、印をつけるのも長男です……

これがなかなか良いんですよ!子どもだけでなく、親も一緒にやってみると分かりますね。頭の中だけで考えてると流れてなぁなぁになってしまうけれど、視覚化すると理性が働くんです

見事1週間クリアすると、世界が変わります。たった1週間なのに、随分自分が理性的な人間になったような気がします。

たとえば子どもを成長段階という大きな枠の中で捉えたり、隠れた気持ちを見据えるようになりましたね。単純に「子どもが悪いことをした→怒る」のではなく、逆に一切怒らず抱きしめたり、触れ合いの時間を増やしてみたり。(ここでわかったことはまた別の機会に書きます。)

新年にカレンダーの活用もオススメです。